出席者は会場参加50名（農業者26名，ＪＡ等６名，宮城県職員18名），リモート参加11名（農業者２名，市町村４名，宮城県職員３名、その他２名）（参加申込ベース）でした。

　情報提供として，まず，「「ブランド化戦略」に基づく宮城県産せりのＰＲ事業について」として，宮城県農政部　食産業振興課の永木技術主査が，令和３年度に策定した「せり」のブランド化戦略に基づく令和４年度の宮城県産せりのＰＲ事業による春せりの消費拡大，せりの新たな利用方法の開発，訴求の取り組みについての説明を行いました。
　次いで，「みやぎのオリジナル新品種「Re14-4」の品種特性と栽培試験に関する成果」として，農業・園芸総合研究所　野菜部　露地野菜チームの高橋技師が，宮城県におけるセリ栽培，オリジナル新品種「Re14-4」の栽培特性，「Re14-4」に関する栽培試験の成果・状況，セリの病害虫についての説明を行いました。
　最後に，「河北セリのＧＩ登録について」として，ＪＡいしのまきセリ部会事務局（ＪＡいしのまき河北営農センター）の亀山氏から，河北せりのＧＩ登録の経緯や苦労話等について紹介いただきました。
　情報提供後の総合討議では，各地域におけるセリの栽培状況や課題等について，各農業改良普及センターの担当者から話題提供があり，農業・園芸総合研究所　野菜部　露地野菜チームから，課題に対するアドバイスを行ったほか，追加の情報提供として，宮城県農政部　園芸推進課の小山技術主査から，種苗法改正により，令和４年４月１日から宮城県登録品種等の増殖には宮城県の許諾が必要になったことに伴う「自家用の栽培向け増殖の許諾手続き」の説明がありました。
　セミナー閉会後には，農業・園芸総合研究所の野菜ほ場セリ田の視察を行いました。