需要期出荷に向けた新たな露地電照技術による夏秋ギク栽培現地検討会
-農業現場の気候変動による影響の克服に向けて-
目 的
夏秋ギク選抜品種の実証ほを南三陸町に設置させていただき,現場での定着を目指して,実証展示ほにおける生育状況を確認するとともに,品種情報を交換することで選抜品種の普及拡大と夏秋期の需要期安定生産を図るための現地検討会を開催しました。
主 催
農業・園芸総合研究所,気仙沼農業改良普及センター,新みやぎ農業協同組合南三陸地区本部
開催日時
令和3年7月21日(水)午後1時30分から3時30分まで
開催場所
○栽培研修:新みやぎ農業協同組合 南三陸地区本部 1階大会議室
○現地検討:現地実証ほ(南三陸町歌津)
内 容
開催結果
出席者は41名(農業法人職員等農業者18名,市町村1名,JA4名,宮城県職員18名)でした。
まず,「気候変動に適応した農業技術の効果的な社会実装事業」について,
宮城県農業・園芸総合研究所企画調整部の薄木部長が説明を行いました。
宮城県農業・園芸総合研究所及び宮城県古川農業試験場では,今年度から「みやぎ環境税」を活用した試験研究事業に取り組んでおり,
各試験研究事業の紹介の他,「気候変動に適応した農業技術の効果的な社会実装事業」で設置する実証ほ設置の状況や研修会開催予定についても紹介を行いました。
次に,「昨年度までの試験概要と本年度の現地実証試験について」と題し,
宮城県農業・園芸総合研究所花き・果樹部の佐々木総括研究員が試験研究事業の内容を紹介しました。
紹介の後の質疑応答では,出席者からの「今年度の高温の影響は?」という質問に対しては「5~6月の高温により電照なしの区ではかなり成長が進んだ。」との回答,
「フォーメーションについて」の質問に対しては「分化をしっかり抑えることで,良いフォーメーションに繋がる」との回答,
「電照の効果が弱くなる原因は?高温?低温?雨?」の質問に対しては「全て総合的に関わる。花分化を抑え終わった後の対策は難しいが,ハウス内であればやりようはある。本事業でもハウス内も検討している。」との回答がなされました。
その後,南三陸町歌津の現地実証ほに移動して現地検討が行われ,現地実証ほにおける栽培・生育状況について,宮城県気仙沼農業改良普及センターの水戸技師及び現地実証ほ担当生産者の小野氏より説明が行われました。
栽培研修
(社会実装事業について)
栽培研修
(現地実証試験について)
現地検討
※当日,研修会に参加できなかった方のために,研修の動画を用意しております。
動画をご覧になりたい方は,下の「お問い合わせ」から宮城県農業・園芸総合研究所 企画調整部 企画調整チームまでお問い合わせください。
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